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平成11年


生産部門の道外進出は初 ・・・ 11月25日 北海道経済新聞

来年10月操業 群馬・板倉工場 首都圏がマーケット

 コンクリート部門で道内大手の旭ダンケ(本社・旭川、山下勝久社長)は、道外では初めて群馬県に、新製品「軽量コンクリート床板、壁材」を生産する「板倉工場」を来年10月に開設する。新製品は「軽量で高強度。しかも工期短縮が期待できる」とし、首都圏の中高層ビルやマンションに売り込みをかける。
 土木工事用のコンクリート二次製品などを主力商品とする同社が、建築資材分野に新規参入を図る。営業所は東京と仙台にあるが、生産部門を道外に進出させるのは初めて。建築資材での進出について同社は、「不況下で建築コストの削減に要求がある。需要の高い首都圏をマーケットにすることで、商品を安定した価格で提供することができる」(栗山正三専務)と話している。
 同社が開発した「軽量コンクリート床板、壁材」は、断熱材を軽量コンクリートではさむ3層構造になっている。軽量コンクリートは素骨材である膨張頁(けつ)岩と火力発電所などで燃焼後に廃棄物となる炭がらを混合して造るため「従来工法の資材より2割程度は軽くなる。強度、断熱性、遮音性は主流のハーフ板と変わらない」(同)。
 ハーフ板の場合は、さらに鉄筋を組みコンクリートで塗り固める工程が必要だったが、同製品だと経費の節約と同時に工期の短縮にもつながるという。厚さは用途に応じて188ミリと250ミリの2種類があり、大きさは建物の規格に合わせて工場生産する。
 「板倉工場」は、群馬県邑楽郡板倉町2970に建設する。規模はS造、平屋、延べ約5千90平方メートル。以前は地元のコンクリート工場があった。既存施設を改築、改修しプラントや事務所、管理棟を設置する。総事業費は約10億円。
 現地には開設準備のため、田崎利通工場長のほか2人の社員が派遣されている。工場の建設は来年1月から着工し、同年9月までには完成、10月の操業開始を予定している。



建築資材生産に参入 ・・・ 11月13日 日本経済新聞

軽量床材など 群馬に新工場建設

 コンクリート製品メーカーの旭ダンケは12日、建築資材分野に新規参入するために初の道外工場を群馬県邑楽郡板倉町に建設すると発表した。軽量コンクリート床板と壁材を生産する。総投資額は約10億円。来年1月に着工し、10月から稼働の予定。
 新しく製造するコンクリート床材、壁材は従来の他社製品に比べて軽く強度が強いのが特徴。また断熱性や遮音性能に優れ、現場での工期が短縮できるという。旭ダンケは従来、護岸ブロックなど土木工事向けのコンクリート製品の製造販売が主体。建築資材分野へ新規参入することで業容の拡大を図る。
 また旭ダンケが同日発表した99年9月中間決算は、売上高が50億4千4百万円、経常利益は9億3千9百万円の増収増益。投資組合からの配当が上期に集中したため、経常利益は前年同期の3千7百万円から大幅な増益となった。2000年3月通期は売上高が前期比ほぼ横ばいの101億3百万円、経常利益は同65%増の9億6百万円を予想している。



旭ダンケ新社長山下勝久氏に聞く ・・・ 6月30日 建設新聞

ベストをスタンダードに 需要は自ら作りだす時代

 今月29日付で旭ダンケ(本社・旭川)の新社長に山下勝久社長が正式に就任した。景気回復の兆しが見えない北海道経済の中で、コンクリート業界は需要の落ち込みや激しい価格競争の荒波の中にある。生産性向上、コストダウンなど多くの課題を前に、山下弘前社長からバトンを引き継いだ山下勝久新社長に今後の展望などを聞いた。

−これからの経営方針について
 当社は来年度で創業70周年を迎え、会社としての下地は出来上がった。急激に変化しつつある新しい時代に向けた、対応ができる組織づくりをしていきたい。右肩上がりの成長の時代は終わり、失敗も簡単に取り返しがつくものではない。基本的にはミスを最小限にとどめるような堅実な経営に努めていきたいが、一方で新しいマーケットに向けて種を植え、芽を生やしていきたいと思っている。そして何よりも北海道に根を据えた企業として、地域の人たちに親しまれるよう努力を続けていきたい。

−具体的な取り組みは。
 高品質、高耐久性コンクリートなど新商品を開発する余地は残っている。例えば当社が建設を進めているマンションにしても、100年という耐久性を持ち、しかもトータルコストを抑えた住宅づくりに向けたコンクリート製品という観点からスタートした。コンクリートをベースにした当社の商品の多様性は、売れる商品とそうでない商品とのリスクヘッジ(価値の上昇・下落によるリスクを避ける手だて)になっている。悪い部分と良い部分を併せ持つのが企業としてはバランスがとれている状態だと思う。また組織のフラット化を図り、個々の責任を明確にしていきたい。

−コンクリート業界の中長期的な展望について。
 市場規模をみると確かに飽和状態にあると感じるが、他の飽和市場と同じように、新しい分野を見つけて新製品づくりに取り組んでいるところと、そうではないところでは大きな開きがある。公共工事が減っていく中、需要は自ら作りだす時代になりつつあるのではないだろうか。民間による社会資本整備も進むだろうし、そうなった時、新しく訪れる競争化に備えてどのような製品が提供できるかを、今から考えなければならない。また、商品の構成も簡素化しなければならないと思う。用途に合わせて一番良いものは一つしかないはず。無駄なコストを省いてベストのものをスタンダードにする努力をする必要があるのではないか。

山下 勝久氏(やました・かつひさ)昭和30年11月8日生まれ。旭川市出身。昭和53年3月足利工大工学部卒業。昭和55年3月旭ヒューム管工業(現・旭ダンケ)入社。平成6年6月代表取締役副社長兼社長室長。平成11年6月代表取締役社長就任。



旭川の2工場を集約 ・・・ 3月25日 日本経済新聞

本社隣接地 4億5000万円投じ新工場

 旭ダンケは老朽化が目立つ旭川市内の永山工場と東旭川工場を同市内の本社隣接地に移転、統合し、下水道用などのコンクリート二次製品の新工場を設ける。投資額は4億5千万円。生産能力は年3万トンで、旧2工場の合計と変わらないが、最新の設備を導入し、品質の向上、コスト低減、作業環境の改善を図る。4月中旬に操業を始める。
 新工場は、東鷹栖に取得した3万3千228平方メートルに、工場棟など4棟(建築面積1,784平方メートル)を建設中。
 新しく導入する設備は、型枠に生コンクリートを流し込み水平に揺らして成型するシェイクレイターと呼ばれる製法の装置。振動させ成型する従来製法に比べ、騒音が抑えられ難聴など職業病の防止のほか、製品の外観の向上、均質化が図れ、型枠の損傷も少なくなる。
 1つの製品を2−4つに分けて製造し、ねじで接合できる「KTジョイント工法」の設備も導入する。大型製品の製造が可能になり、部分ごとの型枠を兼用できるため多品種少量生産にも対応できる。
 人員は、永山工場と東旭川工場合わせて55人体制だったが、新工場は40人体制で操業を始める。残りの15人は他部門に配置換えするが、今後、社員総数を減らしていく。永山、東旭川の工場跡地については、活用方法を今後検討していく。